第5回定例会報告 2009年6月

2009-06-27

テーマ・・・気虚(気の不足)
『気を補う補気薬の代表方剤と使い分けについて』
報告者・・・天明堂薬局 中山貴央

 栃木中医薬研究会の2009年6月の定例会では、中医学講師の王愛延先生を招き、気虚状態に使用する代表的な方剤を処方構成の点からタイプ分けし、より効果的な使用を目的とした講義が行われました。中医学漢方ならではの処方に対する細かい認識を生かした有意義な時間でした。

補気薬の使用経験をふりかえる

 方剤を一つ一つ、参加された先生の使用した印象や経験を発表し、王先生のご意見を頂くかたちで進められました。補気薬は使用する方が多いため、さまざまな使用経験が発表され、見識が広がる時間となりました。

 疲労や食欲不振、やる気の低下などなど、多くの方が経験する気虚は日常生活の質の向上、さらにはアンチエイジングの観点からもニーズの高い分野です。ドリンク剤やカフェインで一時的に体を興奮させるのではなく、内臓系を強化し、疲れにくい体にするというのは中医学ならではのメリットと思われます。

気虚とは?

 気虚とはとても幅広い考え方で、具体的に見れば脾気虚や心気虚、腎気虚、肺気虚、肝気虚(あまりみられない)など、細分化され症状もまた異なります。が、私たちには生まれながらに親から授かる気(先天の気)と、生まれたのち食事や呼吸により生み出す気(後天の気)があります。そのため、後天の気を作るのに大きな役割を担う脾はより十分なケアが必要であり、生活習慣の影響も受けやすいため大切にしたいものです。先天の気が貯蔵されている腎は年齢とともに気虚が進んでいくため、老化予防の点からもケアが必要でしょう。

補気薬の代表的方剤の使い分け

 参苓白朮散、香砂六君子湯、補中益気丸、玉塀風散、生脈散を中心に方剤組成の違い、中医学的効能、具体的な適用症状、注意点を細かく勉強しました。保険適用されているものからされていないものまで様々な補気薬があり、より適した方剤を使用しなくては効果を発揮できず、また、同時に生活習慣における注意も必要であることがわかりました。薬を勧めたらそれで終わりではなく、生活習慣を省みることに本当の健康があることに気付かされました。そんなところも中医学漢方の魅力です。

 方剤に関する詳しい内容はお近くの栃木中医薬研究会加盟店で、お気軽にお問い合わせください。


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