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漢方での不眠
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不眠の症状によって処方する漢方薬が異なってきます。あなたに一番よくあった漢方薬を紹介していきます。
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不眠の原因
不眠になる原因は、神経のバランスが崩れたときに起こります。昼間に働く神経(交感神経)と、夜に働く神経(副交感神経)が正常に働かないと不眠になります。
漢方では、バランスを崩した神経を健康状態に戻すことが治療となりますので、眠れないときに使用する睡眠薬とは違い、漢方薬は昼間に服用しても眠くなりません。漢方では不眠になる原因を心(西洋医学での心臓ではない)に問題が起こった結果であると考えています。
漢方での「心(しん)」の働きには大きく分けて2つあります。
- 西洋医学での心臓とほぼ同じで、血液を送り出すポンプの作用。
- 心(しん)を「こころ」と読むように、脳も心の一部で、思考、精神作用の中心であるとされ、精神活動(自律神経)の乱れによって不眠になる。
精神活動(自律神経)を乱す原因には大きく3つあります。
- 自律神経を養う、栄養物質である血・体液・気(エネルギー)が不足した場合
- ストレスなどにより、血が頭に上り栄養物質が行き過ぎた場合
- 心の機能を邪魔するものがある場合
漢方では不眠の症状により、処方する漢方薬が異なります。
また、更年期では、疲労やストレスが蓄積されたうえに、体力的にも衰え、身体のバランスが崩れ、不眠が起こります。治療には、それぞれの薬を組み合わせて用います。
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| ▲up |
| 1.心血虚(しんけっきょ) |
あれやこれやと思い悩むなどにより、精神活動を行う栄養物質が消耗すると、血色が悪い・動悸がする・寝つきが悪い・夜中に目が覚めて眠れないなどの症状があらわれる。
【処方】
酸棗仁湯 (さんそうにんとう) と
四物湯 (しもつとう) を併用します。
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| 2.心脾両虚(しんぴりょうきょ) |
胃腸が弱いために食べ物から栄養物質が生成することができないか、また精神的な悩みで胃腸を傷つけられた状態で、1.の心欠虚の症状である動悸・健忘・不眠などの症状にさらに胃腸の機能低下である疲労倦怠・食欲がない・物を言うのがめんどうになる。
【処方】
帰脾湯 (きひとう)
老人性の鬱病・産後の精神不安によく用いられる。
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| 3.心腎不交(しんじんふこう) |
1.の心血虚がさらに進むと熱が加わったのぼせやほてり・気分が高ぶり寝付きが悪い・一晩中悶々とするといった不眠になりやすい。
【処方】
天王補心丹 (てんのうほしんたん)
安定作用がある。 高齢者で体が熱くて眠れない方に用いることが多い。
熱症状が強い時には、
涼血清営顆粒 (りょうけっせいえいかりゅう)
を併用すると効果がある。
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| 4.胆気虚(たんききょ) |
気(エネルギー)の不足で精神活動が弱まり、不安感や細かいことが気になって、寝つきが悪い・恐い夢をよくみる・少し動くとすぐ動悸がする・疲れやすいといった症状があらわれる。
【処方】
桂枝加竜骨牡蠣湯 (けいしかりゅうこつかきとう)
精神不安を鎮める作用がある。 |
| 5.清痰火欝結(たんかうっけつ) |
ストレスや精神的な刺激が原因で起こる不眠は、興奮して眠れない・寝つきが悪いといった他に、口が粘る・口が苦いなどの症状があることが多い。
【処方】
柴胡加竜骨牡蠣湯 (さいこかりゅうこつぽれいとう)
星火温胆湯 (せいかうんたんとう)
精神を安定させる。 |
| 6.肝火上炎(かんかじょうえん) |
肉や油物などカロリーが高い食べ物のとりすぎのため体内に熱を持ち、この熱のため精神が興奮しても不眠は起こる。不眠のほか、イライラ・心が落ち着かない・口内炎や吹き出物ができやすい・尿の色が濃いなど。
【処方】
黄連解毒湯 (おうれんげどくとう)
竜胆瀉肝湯 (瀉火利湿顆粒) りゅうたんしゃかんとう (しゃかりしつかりゅう)
体の熱を取り除き、心身の興奮状態をおさえて自律神経を安定させる効果がある。
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