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体は何でできている? 「気・血・水のお話し」
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人体の基本は、『気(き)』『血(けつ)』『水(すい)』
中医学では、人間の体は『気』『血』『水』といった物が基本となっていると考えます。『気』『血』『水』は互いに助け合ったり、抑制し合いながら、人間の生命を維持しています。『気』『血』『水』が過不足なく存在し、それぞれの役割を滞りなく果たしていれば、病気にならずに健康でいることができるわけです。
『気』『血』『水』は以下のような役割を担っています。
| 気 |
運動、消化吸収、呼吸、拍動といった様々な機能を行う。
体温の産生や維持もつかさどる。
精神活動を表すこともある |
| 血 |
血液に相当。
心身の栄養となる。 |
水
*注1 |
体内の水分。
各組織を潤す。
関節の機能をスムーズにする。 |
*注1・・・体を構成する『水』は中医学の専門用語では『津液(しんえき)』といいます。本項では、一般的に用いられる『水』という言葉を用います。
自分でできる 『気』『血』『水』の状態をチェックしてみよう!
下の6つのチェックリストは,現在の自分の体質を判定するためのものです。あてはまる項目の点数を合計して、『気』『血』『水』のバランスを見てみましょう。
各チェックリストの合計点数については、以下を目安にして下さい。実際にお悩みの体調不良がある場合には、専門家にご相談下さい。
| 各リストの合計点数 |
アドバイス |
| 5〜9点 |
その体質の素因を持っていますが、注意していれば大丈夫。
必要に応じて養生を心がけましょう。 |
| 10〜19点 |
放っておくとその体質の症状が進みます。
養生に励みましょう。 |
| 20〜29点 |
まさに該当するリストの体質といえます。
養生に励むと同時に中医学の専門的なご相談を受けましょう。 |
| 30点以上 |
体の不調に悩まされているはずです。
養生や中医学に取り組むほかに、病院での検査も受けてみましょう。 |
@ 気の充実度チェック
| @むくみやすい |
2点 |
| A頻尿、夜間尿がある |
2点 |
| B冷え症 |
3点 |
| C声が細く、大きな声が出ない |
3点 |
| D胃がもたれやすい。食が細い |
3点 |
| E軟便、下痢をしやすい |
3点 |
| F疲れやすい。だるくなりやすい |
5点 |
| Gかぜをひきやすい |
5点 |
| Hよく息切れがする |
5点 |
| I舌は色が淡く,大きくむくむ 縁に歯型がつくこともある |
5点 |
・このリストの点数が高い場合は、気が不足している可能性があります。
・このような状態は『気虚(ききょ)』と呼ばれます。
・気虚タイプの人は過労を避け、睡眠を十分にとりましょう。
・冷飲食は控えるべきです。
・米、いも、豆、きのこ、牛肉、鶏肉、うなぎ、えびなどが気を補います。
A 気の流れ度チェック
| @眠れない。よく夢を見る |
3点 |
| A口の中が苦い味がする |
3点 |
| Bよくため息をつく |
3点 |
| C偏頭痛がよく起こる |
3点 |
| D下痢と便秘を交互に繰り返す |
3点 |
| Eのどにものがつまったような不快感がする |
3点 |
| F不安や憂鬱がある。イライラする、怒りっぽい |
5点 |
| G胃やおなかが張り、ゲップやガスが多い。 |
5点 |
| H生理の周期が不順。生理前に下腹部や乳房が張る |
5点 |
| I両脇のあたりが突っ張る感じがする |
5点 |
| J舌は両端が赤く、苔がある |
3点 |
・このリストの点数が高い場合は、気の流れが停滞している可能性があります。
・このような状態は『気滞(きたい)』と呼ばれます。
・気滞タイプの人はリラックスする時間を持ちましょう。
・香りの良い野菜や果物、ハーブティーなどを取り入れると良いでしょう。
B 血の充実度チェック
| @動悸がする |
2点 |
| Aよく物忘れをする |
2点 |
| B抜け毛が多い、白髪が多い |
3点 |
| Cかすみ目、疲れ目がある |
3点 |
| D皮膚がカサカサしてつやがない |
3点 |
| E爪が白っぽく、薄くて割れやすい |
3点 |
| F顔色が白く、つやがない |
5点 |
| Gめまいや、立ちくらみがする |
5点 |
| H手足がしびれる。こむら返りを起こしやすい |
5点 |
| I舌は、色が淡く、小さい |
5点 |
・このリストの点数が高い場合は、血が不足している可能性があります。
・このような状態は『血虚(けっきょ)』と呼ばれます。
・血虚は血の働きが低下している状態であり貧血であるとは限りません。
・血虚タイプの人は無理なダイエットや夜更かしは禁物です。
・黒豆、プルーン、レーズンや緑黄色野菜、かき、レバー、烏骨鶏などを積極的に摂りましょう。
C 血の流れ度チェック
| @シミ、そばかすが多い |
2点 |
| A便が黒っぽい |
2点 |
| B顔や唇の色が暗い |
3点 |
| Cよく肩こりや頭痛になる |
3点 |
| D慢性的な関節痛がある |
3点 |
| Eおできや腫瘍など、体にしこりができやすい |
3点 |
| F動悸がする、不整脈がある |
3点 |
| G生理痛がひどい。経血にレバーのような血塊が混じる |
5点 |
| H皮膚の毛細血管が浮き出ている |
5点 |
| I下肢の静脈瘤が目立つ |
5点 |
| J舌は紫色に近い。黒いシミのような斑点があるか、舌下静脈が太い |
7点 |
・このリストの点数が高い場合は、血の流れが停滞している可能性があります。
・このような状態は『瘀血(おけつ)』と呼ばれます。
・瘀血タイプの人は適度な運動やストレッチを習慣にしましょう。
・血の流れを促し、新陳代謝を良くする「辛味」や「温熱性」の食材を使った食養生を心がけます。
D 水の充実度チェック
| @夕方以降になると微熱が出やすい |
3点 |
| A顔色が赤い |
3点 |
| Bからせきが続く |
3点 |
| C目が乾きやすい |
3点 |
| D耳鳴りがする |
3点 |
| E口やのどが渇き、冷たいものを欲しがる |
3点 |
| F便がコロコロしている。便が出にくい |
3点 |
| G寝汗をよくかく |
5点 |
| Hのぼせ、ほてりがある |
5点 |
| I舌は赤い。表面に裂け目があり、苔がほとんどない |
5点 |
・このリストの点数が高い場合は、水が不足している可能性があります。
・このような状態は『陰虚(いんきょ)』と呼ばれます。
・陰虚タイプの人は夜間の睡眠をしっかりとりましょう。
・辛味の強いものや酒、タバコは控えめにしましょう。
・みずみずしい旬の野菜や果物を積極的に摂取しましょう。
E 水の流れ度チェック
| @肌が脂性、または吹き出物ができやすい |
2点 |
| A頭が重い |
2点 |
| Bよくめまいと吐き気がする |
3点 |
| C痰が多い |
3点 |
| D軟便、下痢をしやすい |
3点 |
| Eむくみやすい |
3点 |
| F太っている。水太り |
5点 |
| G血中コレステロール値、中性脂肪が高い。体脂肪率が高い |
5点 |
| H体が重だるい |
5点 |
| I舌は表面に厚くてベトベトした苔が多い |
5点 |
・このリストの点数が高い場合は、水の流れが停滞している可能性があります。
・このような状態は『痰湿(たんしつ)』と呼ばれます。
・痰湿タイプの人は甘いものや油っこいもの、酒、煙草の摂り過ぎや、運動不足、水の飲み過ぎに注意が必要です。
・繊維の豊富な海藻、きのこ、根菜などを使った料理を心がけましょう。
■参考図書のご紹介
「東洋医学で食養生」
著者:高橋楊子先生 他
出版:世界文化社
\1,800+税
中医学とインド医学アーユルベーダに基づいた食養生を紹介。とくに中医学による体質分類とそれぞれの体質に合う食事について詳しく書かれています。
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不足がある場合には、不足しているものを補う必要があります。停滞が見られる場合には、滞りをなくして通りをよくする必要があります。それぞれに対応する漢方薬や食事・運動といった養生で改善をめざしましょう。
このように、『気』『血』『水』の状態を調べることは、体質や症状の原因を判断する1つの物差しとなります。中医学では、『気』『血』『水』のほかに『五臓六腑』など様々な要素が体調を調べる物差しとなりますが、その中でも『気』『血』『水』は基本的で重要な要素です。
詳しくは、お近くの栃木中医薬研究会加盟店まで、お気軽にお問い合わせ下さい。 |
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