大熊先生「漢方はこうして副作用を防いできた」両毛新聞

No.90 治療困難な皮膚病への漢方の取り組み

2017-07-31

 現代医学は,病気の原因として分子レベルのミクロなメカニズムを解明し,確実な診断と治療を目指してきました.アトピ-性皮膚炎でも,その発生や進行に関わる重要な物質を体内で作り出す遺伝子配列が最近解明され,画期的な治療法の開発が期待されています.現在の治療法は,主に体内の緊急時の生理作用を担う副腎皮質(ステロイド)ホルモンの,免疫を抑制するメカニズムを利用しています. (さらに…)

No.89 痛みの解消に漢方の全体論的な改善法

2016-12-08

 現代医学では,体のどこかに痛みが出たら,骨・軟骨・関節・靭帯・腱・筋肉・神経・血管・内臓のどこに,圧迫・変形・破壊・炎症・機能亢進など,どのような,細胞または分子レベルのミクロな病変があるのか特定して,それぞれ異なる病気として分類し,個別的な治療法の確立を目指してきました.しかし,ミクロな原因の解明と治療に至らず,鎮痛薬が処方され続ける場合も少なくありません. (さらに…)

No.88 こころの病気の改善にも漢方の体づくり

2016-09-06

 現代医学では,病気の診断・治療のため,ミクロな原因を解明する「還元主義」に基づく方法が発達してきました.脳内でも,神経間の命令伝達を媒介する物質が解明されました.セロトニンという伝達物質を分泌する神経の働きが弱ると,心身の活動を準備する平静な緊張状態を保てず,うつ病の原因になることがわかりました.そこで,分泌されたセロトニンの回収を阻止して,人工的に神経間に伝達物質を留まらせる作用をもつ薬(SSRI)が開発され,抗うつ剤として汎用されています. (さらに…)

No.87 漢方から学ぶ消化器系疾患の治し方

2016-06-01

 近年,病院の処方として漢方薬を採用する医師が多くなり,処方の種類も増えてきました.しかし,日本の多くの医療現場では,漢方の理論を無視し,現代医学的な治療薬としての効能を期待して漢方を流用しているのが実情です.これに対して,欧米の現代医学の進歩の最先端では,病気のミクロな原因を解明する「還元主義」の医学の限界を深刻に受け止め,逆に,広い視野でマクロに病態を捉える「全体論」の医学の模範として,漢方を本格的に学んで取入れようとする動きがあります. (さらに…)

No.86 全体を見渡す漢方理論が現代医学を補完

2016-03-07

 現代医学では,体内の分子レベルのミクロな変化を解明することによって,あらゆる病気の原因が説明でき,薬の作用の確証が得られると考える「還元主義」に基づく方法が20世紀から高度に発達し,万能だと思われてきました.漢方など迷信だと断じながら,漢方薬の実際的な有用性だけは認め,薬性理論を無視して,現代医学的な作用の確証に頼って運用した結果,漢方薬の副作用の多発を招くことがあります.近視眼的で,広く目が行き届かない現代医学の宿命的な欠点の現れです. (さらに…)

No.85 西洋医学が模範にする漢方の診断・治療

2015-12-09

 アメリカの科学雑誌サイエンス(2014/12/19)に,初めて,本場中国の漢方「中医学」の研究者の投稿論文を集めた特集号が出ました.同誌の代表発行者でアメリカ科学振興協会の最高責任者アラン・レシュナーが序文を寄せ,西洋医学で中医学が近年注目されている背景を解説しています. (さらに…)

No.84  「腎」の「精」の蓄えを補充する切り札

2015-09-09

 漢方では,人体を構成する「気」・「血」・「水」の虚実による,病気につながる各人の体質の要素をしっかり把握し,健康な体の建て直しを図るため,漢方処方を組み立て,食事や生活のあり方についても見直します. (さらに…)

No.83 「亀鹿仙」の加味で「地黄丸」を進化型に

2015-06-10

 漢方の長所は,全身を見渡し年齢を考慮して病気の背景を探り,改善を図ることです.人体の要素を大きく捉えて病態を認識します.最も大きな要素分けに「陰」と「陽」があります. (さらに…)

No.82 「帰脾湯」製剤に期待される健忘の改善

2015-03-10

 「帰脾湯」は,TIME誌(2014/4/28)記事で,不眠症の婦人への適応処方として紹介されたことが記憶に新しいですが,日本で新たに発売された顆粒製剤「心脾顆粒」には,効能・効果として健忘(の改善)も認められています. (さらに…)

No.81 アメリカ人の悩みにも本場漢方の効果を期待

2014-12-08

 アメリカの病院に1月から開設された,本場の漢方(中医学)を実践する「ハーブ療法科」を紹介するTIME誌(2014/4/28)の記事には,開設後3ヶ月間,主に地元クリーブランド市周辺住民のどんな病気を対象にしたか列記されています. (さらに…)

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