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No.96 オーバーヒートによる消耗に「西洋人参」

 「西洋人参」は,「朝鮮人参」と同科同属の近縁の植物の根を用いる生薬です.18世紀初めに北アメリカで発見され,清代の漢方で注目されていた「甘寒」の薬性をもつ生薬の一つとして優れた薬効が認められ,当時の著名な本草書『本草従 […]

No.95 隠れた傷の治りも良くする「田七人参」

 「田七人参」は,滋養強壮の効能で広く知られる「朝鮮人参」と同科同属の近縁種の植物の根を用いる生薬です.漢方的な薬効の尺度になる甘味と温める性質(温熱性)も共通ですが,体内で作用する対象の器官系が異なるため,「田七人参」 […]

No.94 免疫系の疾患に対する漢方の考え方

 免疫系は,細菌やウイルスなどの病原体から人体を守る仕組みで,侵入物を自己の組織にとって有害な異物として認識し,攻撃して分解処理します.現代医学は,同じ免疫の仕組みが,無害なはずの食物や自己の組織を構成する物質にも過剰に […]

No.93 加齢による病気との闘いに寄り添う医学

 現代医学は,病気の原因として細菌・ウイルスなどの病原体,ホルモンや神経伝達物質の細胞の受容体への結合に始まる一連の化学過程,免疫反応に関わる複数の細胞や物質,遺伝子の塩基配列の欠損や変異など,すべて,ミクロな仕組みを究 […]

No.92 漢方による更年期障害のマクロな改善

 現代医学は生理現象や病気を起こすミクロなメカニズムを解明し,診断と治療に応用してきました.更年期女性は卵巣内の原始卵胞が残り少なくなり,脳から卵胞を発育させる命令を受けにくく,発育卵胞から分泌される卵胞ホルモンが少なく […]

No.91 婦人病の治療を補完する漢方の基礎改善

 現代医学は,月経困難症・不妊症・更年期障害など婦人病の治療にも,生理現象の分子レベルのミクロなメカニズムを解明し,ピンポイントの治療を目指してきました.不妊の原因に女性ホルモンの分泌不足があれば,人工的に分泌を促進する […]

No.90 治療困難な皮膚病への漢方の取り組み

 現代医学は,病気の原因として分子レベルのミクロなメカニズムを解明し,確実な診断と治療を目指してきました.アトピ-性皮膚炎でも,その発生や進行に関わる重要な物質を体内で作り出す遺伝子配列が最近解明され,画期的な治療法の開 […]

No.89 痛みの解消に漢方の全体論的な改善法

 現代医学では,体のどこかに痛みが出たら,骨・軟骨・関節・靭帯・腱・筋肉・神経・血管・内臓のどこに,圧迫・変形・破壊・炎症・機能亢進など,どのような,細胞または分子レベルのミクロな病変があるのか特定して,それぞれ異なる病 […]

No.88 こころの病気の改善にも漢方の体づくり

 現代医学では,病気の診断・治療のため,ミクロな原因を解明する「還元主義」に基づく方法が発達してきました.脳内でも,神経間の命令伝達を媒介する物質が解明されました.セロトニンという伝達物質を分泌する神経の働きが弱ると,心 […]

No.87 漢方から学ぶ消化器系疾患の治し方

 近年,病院の処方として漢方薬を採用する医師が多くなり,処方の種類も増えてきました.しかし,日本の多くの医療現場では,漢方の理論を無視し,現代医学的な治療薬としての効能を期待して漢方を流用しているのが実情です.これに対し […] « Older Entries Newer Entries »