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No.106 ワクチンによる感染収束を助ける漢方

 前年から続く新型コロナウイルス感染症は,変異を繰り返して感染力を強め,感染対象を市中に広げて猛威を振るってきたウイルスに対して,今後,多くの人がワクチンの接種によって有効な抗体の産生能力を獲得し,感染を収束へと向かわせ […]

No.105 感染症との長い闘いに備える体づくり

 新型コロナウイルス感染症の大流行は,既に1年にわたり,全国的な感染拡大から収束し切らないうちに再拡大を繰返すという経緯をたどり,さらに長い闘いが思いやられます.流感の季節にも差しかかり,重症の感染者の増加による医療体制 […]

No.104 感染症の克服に期待される補完的役割

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は,近年なかった世界的な大流行(パンデミック)を起こし,日本でも,大都市を中心に全国各地に感染が波及しました.肺炎を直接起こすこのウイルスの病原性のために,急速な重症化から多 […]

No.103 頭痛を緩解させるための漢方の理念

 頭痛の漢方薬として知られる「川芎茶調散」は900年前(12世紀)の宋代の方剤書『和剤局方』を原典とする処方です.頭痛の症状を伴う疾患を中心に広範に活用されてきました.  「川芎茶調散」の処方の主要部は,いずれもセリ科の […]

No.102 生命を支える基盤を強化する「紫河車

 「紫河車」という生薬が初めて中国の本草学書に記載されたのは400年前の明代でした.妊娠中に母体に形成される胎盤の別称です.出産で役目を終え,体外に排出された胎盤の組織を大切に保存し,よく洗浄してから火で炙って乾燥し,粉 […]

No.101 頑固な血液循環障害の解消に「水蛭」

 現代医学では血液循環障害と言えば,血管系の一部が狭窄・閉塞・破綻し,血液が担う栄養素や酸素の供給が途絶え,組織の壊死や器官の機能障害を来たした状態を意味します.  漢方では,皮膚・粘膜の紫色・黒ずみ,体表血管の怒張,固 […]

No.100 強暴な病邪と闘う自力をつける「霊芝」

 現代医学における悪性腫瘍は,遺伝子の変異が補修しきれない状況から,未分化な細胞が制御不能な増殖を始め,免疫監視をすり抜け,浸潤性・破壊性をもつ組織を形成し,再発・転移を繰り返し,生命を脅かす病気です.  漢方では,腫塊 […]

No.99 視覚障害を改善・予防する漢方の発見

 現代医学における緑内障は,従来,眼圧の上昇による視野と視力の障害と定義されてきました.眼球内の硝子体の前部に分泌される房水の流通・排出が何らかの原因で停滞すると,眼圧が過剰に高まり,網膜を圧迫して障害に至ると考えられて […]

No.98 認知機能の障害に対する漢方の広い視野

 認知症は,以前は痴呆症と呼ばれ,老化現象とも思われてきましたが,現在は,記憶や見当識などの認知機能の障害として,アルツハイマー型・脳血管性・レビー小体型・前頭側頭型などに分類され,研究が進んでいます.例えばアルツハイマ […]

No.97 「シベリア人参」として再発見された価値

 「シベリア人参」は「朝鮮人参」と同科の植物エゾウコギ (刺五加, エレウテロコック) の根を用いる生薬です.漢方では,ウコギ属の根皮を「五加皮」と総称し,2千年前から主に足腰痛・関節痛に対する鎮痛の目的で煎服され […] « Older Entries Newer Entries »