大熊先生「漢方はこうして副作用を防いできた」両毛新聞

No.94 免疫系の疾患に対する漢方の考え方

2018-03-22

 免疫系は,細菌やウイルスなどの病原体から人体を守る仕組みで,侵入物を自己の組織にとって有害な異物として認識し,攻撃して分解処理します.現代医学は,同じ免疫の仕組みが,無害なはずの食物や自己の組織を構成する物質にも過剰に及ぶため,アレルギーや自己免疫疾患を起こすことを解明しました.そこで,免疫の対象の病原体や物質を特定し,ミクロな反応のメカニズムを促進または阻害する薬を見つけ,免疫系の疾患を治療します. (さらに…)

No.93 加齢による病気との闘いに寄り添う医学

2017-12-14

漢方茶
 現代医学は,病気の原因として細菌・ウイルスなどの病原体,ホルモンや神経伝達物質の細胞の受容体への結合に始まる一連の化学過程,免疫反応に関わる複数の細胞や物質,遺伝子の塩基配列の欠損や変異など,すべて,ミクロな仕組みを究明して,病気の診断と薬効の確証(エビデンス)をつかみ,治療を進歩させてきました.老化に対しても,あくまで,ミクロな本質を究めて闘おうとしています. (さらに…)

No.92 漢方による更年期障害のマクロな改善

2017-09-11

 現代医学は生理現象や病気を起こすミクロなメカニズムを解明し,診断と治療に応用してきました.更年期女性は卵巣内の原始卵胞が残り少なくなり,脳から卵胞を発育させる命令を受けにくく,発育卵胞から分泌される卵胞ホルモンが少なくなります.脳は卵胞を無理に発育させようと命令を強める結果,更年期特有の激しい症状が起こります.現代医学は人工的にホルモンを補充する方法で,脳からの命令を和らげ,更年期症状を緩めます. (さらに…)

No.91 婦人病の治療を補完する漢方の基礎改善

2017-07-31

 現代医学は,月経困難症・不妊症・更年期障害など婦人病の治療にも,生理現象の分子レベルのミクロなメカニズムを解明し,ピンポイントの治療を目指してきました.不妊の原因に女性ホルモンの分泌不足があれば,人工的に分泌を促進する方法,子宮筋腫や内膜症が女性ホルモンで悪化するならば,分泌を抑制する方法が治療として確立されました. (さらに…)

No.90 治療困難な皮膚病への漢方の取り組み

2017-07-31

 現代医学は,病気の原因として分子レベルのミクロなメカニズムを解明し,確実な診断と治療を目指してきました.アトピ-性皮膚炎でも,その発生や進行に関わる重要な物質を体内で作り出す遺伝子配列が最近解明され,画期的な治療法の開発が期待されています.現在の治療法は,主に体内の緊急時の生理作用を担う副腎皮質(ステロイド)ホルモンの,免疫を抑制するメカニズムを利用しています. (さらに…)

No.89 痛みの解消に漢方の全体論的な改善法

2016-12-08

 現代医学では,体のどこかに痛みが出たら,骨・軟骨・関節・靭帯・腱・筋肉・神経・血管・内臓のどこに,圧迫・変形・破壊・炎症・機能亢進など,どのような,細胞または分子レベルのミクロな病変があるのか特定して,それぞれ異なる病気として分類し,個別的な治療法の確立を目指してきました.しかし,ミクロな原因の解明と治療に至らず,鎮痛薬が処方され続ける場合も少なくありません. (さらに…)

No.88 こころの病気の改善にも漢方の体づくり

2016-09-06

 現代医学では,病気の診断・治療のため,ミクロな原因を解明する「還元主義」に基づく方法が発達してきました.脳内でも,神経間の命令伝達を媒介する物質が解明されました.セロトニンという伝達物質を分泌する神経の働きが弱ると,心身の活動を準備する平静な緊張状態を保てず,うつ病の原因になることがわかりました.そこで,分泌されたセロトニンの回収を阻止して,人工的に神経間に伝達物質を留まらせる作用をもつ薬(SSRI)が開発され,抗うつ剤として汎用されています. (さらに…)

No.87 漢方から学ぶ消化器系疾患の治し方

2016-06-01

 近年,病院の処方として漢方薬を採用する医師が多くなり,処方の種類も増えてきました.しかし,日本の多くの医療現場では,漢方の理論を無視し,現代医学的な治療薬としての効能を期待して漢方を流用しているのが実情です.これに対して,欧米の現代医学の進歩の最先端では,病気のミクロな原因を解明する「還元主義」の医学の限界を深刻に受け止め,逆に,広い視野でマクロに病態を捉える「全体論」の医学の模範として,漢方を本格的に学んで取入れようとする動きがあります. (さらに…)

No.86 全体を見渡す漢方理論が現代医学を補完

2016-03-07

 現代医学では,体内の分子レベルのミクロな変化を解明することによって,あらゆる病気の原因が説明でき,薬の作用の確証が得られると考える「還元主義」に基づく方法が20世紀から高度に発達し,万能だと思われてきました.漢方など迷信だと断じながら,漢方薬の実際的な有用性だけは認め,薬性理論を無視して,現代医学的な作用の確証に頼って運用した結果,漢方薬の副作用の多発を招くことがあります.近視眼的で,広く目が行き届かない現代医学の宿命的な欠点の現れです. (さらに…)

No.85 西洋医学が模範にする漢方の診断・治療

2015-12-09

 アメリカの科学雑誌サイエンス(2014/12/19)に,初めて,本場中国の漢方「中医学」の研究者の投稿論文を集めた特集号が出ました.同誌の代表発行者でアメリカ科学振興協会の最高責任者アラン・レシュナーが序文を寄せ,西洋医学で中医学が近年注目されている背景を解説しています. (さらに…)

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