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R4年度11月定例会「糖尿病性腎症と血流」

11月6日に栃木中医薬研究会の定例研修会が開催され、中医学講師の劉文昭先生より糖尿病性腎症と血流との関係などについてご講義頂きました。

腎臓は血液を濾過して尿を作っています。ですから腎臓内は多くの血管を含み、血流量の多い臓器です。糖尿病や高血圧など、血管や血流に問題が生じると、腎臓に負担がかかり、腎機能は低下してしまいます。その低下が著しくなると、人工的に濾過を行って老廃物を取り去る人工透析を定期的に行わなくてはならなくなります。

人工透析が必要な腎不全の半分は糖尿病の合併症で、動脈から腎糸球体の毛細血管まで硬化し、血流量の減少と腎機能の低下が進んでしまいます。血流を改善する漢方薬が病状の進展を抑える可能性があることがわかってきています。